今年の春のお彼岸は大変寒かったですね。
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今年に関しましては冬の延長戦といいますか、当日もお天気が荒れてしまい、午前中の法要は若干寂しい形となってしまいました。
これを書いているのは4月になってからなのですが、冬の延長戦になった分、桜の開花が遅くなりましたから、この春の新しい門出を迎える人には良い春だったかもしれません。
良い事もあれば、悪い事もありますが、それはもしかしたら私たちの気持ちひとつなのかもしれません。
悪い事もだれかにとって、良い事なんだと思えば、憂いもまぎれるかもしれません。
誰かの幸せを願うこともとても大切なことです。
自分を中心に世界は回っているわけではないです。
人は一人では生きていけません。
誰かに支えられて、そして、あなたも誰かを支えているわけです。
邪(よこしま)な考えも人間ですから時にはあるかもしれませんが、他人の幸福を願うことは、回りまわって自分を幸福にしてくれます。
彼岸というのは、僧侶にとって大切な修行の期間です。
この寒さもいろんなことを思わせてくれる良い期間でした。
生きとし生けるものや自然界への感謝を忘れずに日々の生活を心がけていきたいものですね。
午後の法要は、お天気が回復し、たくさんの方のお参りの中、お勤めする事ができました。
お越しいただきました方々、ありがとうございました。
合掌